このレビューはネタバレを含みます
オリジナル版は幼少期に観たものの、仔細はもう記憶にない。
見知らぬ人間が集められて、立方体状の部屋が続く建物のなかで理不尽に殺される、という骨子だけを覚えている程度。
ただ、この手のジャンルが好きなので この日本版が出た時から気にはなっていてようやく視聴。
このレビューを書くにあたって初めて酷評されていたことを知ったけど、でしょうね…という感想。
キャストはボリュームがあるのに、脚本や演出、構成が陳腐で全体のクオリティを下げている。
結末から言うと、主人公(?)である後藤(菅田将暉)は脱出目前にトラップで瀕死になるもコンティニュー。
脱出できたのは宇野(田代輝)という中学生のみで、明確なヒントは与えないまでもそれを手引きしていたゲームマスター?進行役?が甲斐(杏)。
その他はトラップにやられたり、仲間割れで殺されたり。
甲斐の登場時から、杏のこの棒読み演技はなんなのだと違和感はあったけど、途中で他の面々が話し合ったりしていても関与しない姿勢だったり、最後に黒幕だとわかるからいいものの 観ている途中はそんなプロットありえへんやろ〜が多すぎる。
井手(斎藤工)の最期も そんなことある?みたいな死に方で、あまりにもご都合主義な進み方をするのだ。
の割に、トラップがあるなしの法則性はわかるようなわからないようなだし、ずっと うーん……という感じ。
緊迫感もない。トイレも食料もないんだから急げよ〜〜仲間割れするなら一人で別の部屋行けよ〜〜どうせ死ぬって思ってるんならさっさとトラップ飛び込めよ〜〜みたいなモヤモヤイライラが多かった。
続編を作りたかったのか、それを醸すラストだったけど失敗に終わりそうなのでやめたほうがいいと思った。
オリジナルからかなり年月が経っているので映像の技術などは進化しているのだろうけど、オリジナルをもう一度観たい。