うらぬす

スプートニクのうらぬすのネタバレレビュー・内容・結末

スプートニク(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アクション映画ではないことは予め把握していたから変な期待をせずに済んだ。それどころかヒューマンドラマ・モンスターパニックとしてクオリティが高く、そこ更にソビエト時代という舞台設定や回想を駆使したミスリードなどの工夫・捻りが加わって、複雑な魅力を備えた秀作だった。
強い信念を持ち常に一貫性のある行動を取るタチアナの気高さと、精神的な脆さを抱える非常に人間らしい人物造形ながら最期に自己犠牲を果たすコンスタンティンの英雄性、どちらも丁寧な心理描写のおかげでかなり納得感があって良かった。タチアナに張り合っていた、名前は忘れたけどあの医師もここぞという場面で協力してくれてアツかったし。