烏丸メヰ

スプートニクの烏丸メヰのレビュー・感想・評価

スプートニク(2020年製作の映画)
2.9
80年代ソビエト。国の威信をかけた宇宙開発から帰還した乗組員は国家の英雄として、政府の施設で静養している。
その経過観察に招かれた女医が見たものは……!

アクションなし・バトルなしの落ち着いたSFスリラー。
舞台となるソビエトならではの「機密」や「功績」や「軍事」等の影響力が強い世相下での人間ドラマが作品としてしっかり個性を持ち、バトルメインでないのに力を入れて作られたゴア表現も良い。
謎の生命体は、デザインが独特で、動きや生態などをとってもオリジナリティ溢れる存在感があって好き。


静かなヴィジュアルながら恐ろしい生命体の存在を思わせる海外ポスターは秀逸だが、日本版ポスターはお得意のエアプ広報ないし虚偽脚色による意味不明さ。
人間心理や謎の生命体の解析を主軸にした展開がきちんと面白いのに、エイリアンバトルアクションを期待してしまうとそんな要素0なので拍子抜けの可能性大(こんな「裏切られ感」を生み出してる日本版の広報は作品に対してかなり失礼で、映画を扱う仕事としては誠意が無く最悪に罪深いと思ってる)。
烏丸メヰ

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