成功=金じゃない、と表向きは皆がそういうけれど、金があった方がこの世は生きやすい訳で。金がなくて詰む人生を、好んで選ぶ人は多くないだろう。
この主人公のように割り切って、肝を据えて生きている人が自由を手にしているのかもしれないと思うと、暗澹たる気持ちになるが。他人は他人と思って、自分の人生にフォーカスした方が幸せなんだろうな。
なかなか痛快なところがあって面白いと感じた作品ではあるのだが、何というのか、最近パートナーがアレな作品多いなーと思うんだよね。PC意識してるんだろうけど、なんだかなぁと正直思ってしまう自分がいるのは隠せないな。
（2022.05.13追記：こういう捉え方を修正していこう、全ての人を包摂していこう、というのが今の世の中であり、その方向性は正しいと思う。多様性を受け入れる社会、寛容な社会は、誰にとっても生きやすいはずだから。
本作を鑑賞して、自身の中に偏見の芽はあるのだな、ということを改めて自覚したし、全く偏見のない人間はほぼいないだろうな、とも。その認識を踏まえた上で、現実社会でどう行動するのかが問われるのだろう。）
ラスト、コレで終わりかと思わせてからの脚本上の回収は見事だった。
