「悪徳法定後見人が裏の顔を持つババアを掴まされて組織に狙われる」というプロットがまず面白いが、ロザムンド・パイクの鬼の行動力と法知識の悪用で画面的に言語的にも弛緩せず進むのが素晴らしい。おしゃれな撮影や無駄なエピローグ等至らない部分は目立つが、ヒロインが元気な犯罪活劇は楽しい。
ダイアン・ウィーストの正体がバレかけるタイミングで施設が襲撃されるクロスカッティングの性急さと、その後主人公組2人が施設に到着すると遠方の車からピーター・ディンクレイジが見るショットが挟まれ、(主人公組自ら!)襲撃者を取り押さえて辺りを警察が取り囲うのでディンクレイジが視線を逸らして去る複数人視点を捌くショット構成が後のディンクレイジとの対峙を楽しく焦らしてくれる。