indigo

14歳の栞のindigoのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
5.0
2年ぶり2回目の鑑賞。
2回目ともなると、多少、制作側の大人の作意を感じる場面が出てくるけれど
観客も含めて、携わる人全員が悪意を持たない・向けないことによって完成する映画。
本当に、無防備すぎる中学生たち。
心配になるし、過去の自分と重ねて古傷が疼く。
でも、それを越えて、無意識で無防備な自分に気付かない、本物の若さが羨ましくなる。

過去の自分と重ね合わせたり、友人を思い出したり。
はたまた、RPGのように私がこのクラスに居たら誰と友達になり、誰を好きになるだろうと考えたり。
そんなことをしているとあっという間に終わってしまう。
アイスを食べてる時。一生忘れたくない、こんな大切な時間の一部を我々にも共有してくれた彼、彼女には感謝でしかない。ありがとう。
24歳になった今、10年後何してる?の質問と回答にはグサグサ刺された…

TwitterのCMを観て、この内容で主題歌クリープハイプって…クサ…と敬遠する人も居ると思う。
勿体無い!この映画はあの激クサCMで損してる。
周りの人に勧めて周っているけれど、それくらい、観て損はない。
クリープハイプの栞は、この為に作られたと思ってしまうくらいぴったり。
迷ってる人は絶対見て欲しい。語りたい。

また来年も桜が咲き始める頃、春の訪れの合図のように上映してください。
毎年観に行って、春の記憶の栞にしたい。大切な映画です。
indigo

indigo