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14歳の栞のりのネタバレレビュー・内容・結末

14歳の栞(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2021年3月公開作品をついに観ることができた。これはかなり配信や円盤化の難しい作品なので、迷っている方はどこかで時間を作ってな劇場に行った方が良いと思います。映画でこういう体験が出来たのは初めてかもしれない。こういう…とは、要は14歳の時に栞を挟んどいた頁を再読するってこと。







馬、空、草、動物、YOU

イノセントと近いのか遠いのかいちばんわからない人がナレーション始めたから戸惑うし、思ってたのと違うかも……と不安になるかもしれないですが、ナレーションが入るのは冒頭のみです。


ある中学校の2年6組のみんなが登場!
どうも3学期みたい、みんな本名で出てるよ。

35名のクラス全員の本名とともにインタビューシーンが入る。運動部のいわゆる1軍と思わしき方々からスタート。

特に印象的だった方をあげると、宇宙に興味がある方とケーキ作りに熱中してる方、バスケ部で疲労骨折中の方とかになるんだけど、35人みんな愛おしさしかない。全員が発光している、まじで。

教師のキレエピソードにクッソ笑う、居酒屋でバイトしてた時にキレてゴミ箱を蹴る人は軒並みどうかしてる人と認定されてた。しかもゴミ箱を蹴るのがパフォーマンスじゃなくて普通にキレてるのを生徒に暴露されてて笑った。昭和のオヤジを教師がやってるのいいよね。

化粧がダメな学校なのかな、学校ではみんなすっぴんっぽかった。モールとかで私服の時は人によって少しお化粧してるみたいだった。私は、公立校の化粧や髪の色や制服の着方はもっと自由で良いと思うし、通っていた中学はもっと自由だったので、ダメなのか、それとも今はそういうの流行っていないのか気になった。

1時間くらい観てると、もしかして中学2年生なのに毎日なーんも考えず刹那的にたのしー!ウェーイ!って過ごしてたのってこの世界で私だけかと思い始めて焦る。

でもそこから30分くらい経つと、自分が14歳だった頃の詳細について記憶がよみがえり始めて、最終的には6組のみんなと一緒に記念撮影してる感じの没入感がありました。

君たちは浅草らしいけど、私は2年の時に鎌倉だったよ。


とにかく私の中学生活が本当にたのしかったのは間違いないです。思い出せて良かった。
あと人を傷つけたりしたことや、怒られたことなど、楽しくなかったことはもはや忘れてます、多分。


弟が筋金入りの不登校で(小学校は3年くらいまで登校、中学は最初の1ヶ月くらいと修学旅行や卒業式などのイベントのみ登校)、当時の自分は、学校生活が向いてない人もいるんだなと思って過ごしてた(自分のクラスにも常に2名は不登校がいた、3クラス編成で)けど、学校が向いてないんじゃなくて、学校や登校生徒が、不登校生徒に対して柔軟に変化して対応しようとしてるのを観て、時代がかわっているのを感じた。
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