映像で人の心を動かす。それには、こんな方法もあるんだ、と感動を覚えながら観た。
中学生の何気ない日常を、2時間飽きさせずに観せきる構成、編集の力量よ。賑やかに始まって、しっとり終わっていく流れが美しかった。
彼ら彼女らと同い年だった自分は、かつて確かに存在したけれど、あの頃の私が断絶なく今の私につながっているとはどうしても思えない。
つまり、色んなことを心配したってしなくたって、いずれあなたたちには想像もつかないような未来が待ってるから大丈夫。そう声をかけてあげたくなる。
それにしても、個性も何もかもバラバラな人間たちを一つの教室に集めて、集団で動かす仕組みって過酷だな。うまくやれる人とそうじゃない人がいるのは当たり前。私はそうじゃない側だったから、何人かの気持ちが痛いほどわかった。