しおりさんの映画レビュー・感想・評価

しおり

しおり

映画(205)
ドラマ(3)
アニメ(0)

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.6

音がとても印象的な映画。
クラブやテーマパークの心地よい騒音。
そして、しんと静まりかえった夜。

画も美しくて、何気ないシーンに見惚れてしまう。
強い前ボケ。広角の画も好き。

ドキュメンタリーを観
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

上手い役者が揃い踏み、の映画。
特に、窪田正孝の怪演に引き込まれる。

邦画らしい暗い雰囲気は大好き。
ストーリーは思いのほか単純で、ミステリーとして骨太、という感じではなかったが、社会派で面白く観ら
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

なんてやさしくあたたかい世界。
ギスギスした人間関係なんてほとんどなくて、
安心して観られたし、癒された。

音楽が少ないから、一つひとつの音が印象に残る。
色味も大好き。

Here(2023年製作の映画)

3.4

何気ない一瞬を絵画のように切り取る鬼構図。
こんなに美しい風景、あります?
エンドロールがお洒落すぎて嫉妬。

ごめんなさい、疲れすぎてた上にカットの少ないゆったり映画だったせいか、耐えきれず後半寝落
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「WHITE CINE QUINTO」で、話題作の『哀れなるものたち』を観てきた。

どこまでも美しく、コミカルで、残酷。古さと新しさが絶妙にブレンドされたファンタジックな世界観に、目を奪われ続けた1
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

東京、こうやって見ると面白い街だなあ。滑稽に描きすぎてるのでは?っていう気もするけれど。そういう視点も確かにアメリカには存在しているということなんだろう。

鳥籠のようなホテルで過ごす退屈な時間と、東
>>続きを読む

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.7

ネオンが大好きなので、とても楽しみにしていた映画。

ネオンが違法となり撤去されていく、香港の街。ネオン職人だった夫を亡くした妻の、喪失と再生。

しっとり進むストーリーには意外性はあまりないものの、
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初見ではまったくついていけない……
なんとなくこんな感じかな?と思いつつ、混乱しながら観ていた。

なぜかメイキングを先に見ていて、「CGはほぼ使わずにリアルにこだわって撮影した」という話だったので、
>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

PERFECT DAYSがよすぎたので、ずっと観たかったこちらもようやく。さすが、特にドライブシーンは印象的なものが多くて、見惚れてしまった。

ミステリー要素を感じさせる冒頭だったけど、どちらかとい
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これまでに観た中で、5本の指に入るぐらい素敵な映画。生活そして人生への向き合い方が変わる。

まず、一つひとつの音がいい。まるで耳元で聞いているかのような衣擦れ、ため息、東京の音。

冒頭は単調なシー
>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.7

色彩もカメラワークも美しく、目が離せなかった。
詩を観ているような感覚。
あ、いいな、っていう言葉が散りばめられていて。

恋愛模様は、後半が好きです。
二人ともいい感じに壊れていて、魅力的。
女の子
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

POPEYEの映画特集で大きく紹介されていて、え、今渋谷で上映してるじゃん!ってなって観てきた。青春映画、大好き。

HAPPYな作品かと思いきや、若者特有の苦い部分にスポットがあたっていて、ひりつく
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

テルコにイライライライライライラしてた。
マモちゃんもムカつくし。
でも、こんなんだよね。人間こんなんだし、人間関係も。
汚くて、哀れで、でも放り出せない。気にかかる。

綺麗事も、予定調和も一切ない
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

下北のミニシアターで映画を観てきた後に観る作品として、ぴったりだった。

一つ一つの台詞、仕草が、
あああああもうわかりすぎるリアルすぎる!って
くすぐったくて始終笑っていた。
笑っていたけど、とんで
>>続きを読む

The Night Before(2023年製作の映画)

3.6

非現実の中に、ふわりと迷い込んだような感覚。
自分たちの他には、人の気配のない建物、町。
設定は詳しく説明されず、だからこそ想像が掻き立てられる。

どことなく不穏で、苦しさも見え隠れして、
ただ、ほ
>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

淡々と。洋画にはない、邦画らしい味わい。
テーマは重いものの、展開はさらりとしていて、映画というよりドラマのようでもある。

ただ、サスペンスではないし、ヒューマンドラマとも言えないし、ミステリとして
>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

暗くて、救いがなくて、でも最後の最後にきらりと光るような。
余韻が美しく、映像も好き。

鈴ちゃんの迫力はさすがだなあと。
そして、桃李くんをこんなにかっこよくなく映せるのもすごい。
流星くんは、今ま
>>続きを読む

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.7

どこか、くすぐったいような気持ちになる、夏の一夜の群像劇。あちこちで恋が始まり、恋が終わる。眩しくて、少し切ない。ザ・アメリカの恋愛だから、完全に共感できるわけではないんだけど、でもやっぱり、青春は世>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

2.9

坂元節が効いていて、印象的な言葉がたくさんあったけど、全体的に見せ方がチープな感じがして入り込めなかった。
CGがCGすぎるし、画も単調で、もっといい撮り方があったんじゃないかと……
役者さんも豪華な
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.1

THE ドタバタ劇。
ストーリーとしてすごく面白いとは思えなかったけど、テーマが関心どんぴしゃで、少し勇気づけられた。
小さいからこそ攻めるべき。面白さを追求するべき。というのはよかったな。

私たちの青春、台湾(2017年製作の映画)

3.7

きっと、ずっと忘れられない作品に出会った。

台湾の学生たちの社会運動は、やがてひまわり運動へ。
あの時、「特別」に見えた2人のその後は。

権威主義に陥らずに「民主的」であり続けることの難しさや、交
>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.2

ハヤブサ消防団で中村倫也いいなーって思ってたけど、これで完全に好きになった。
月曜日のキャラかっこよすぎるでしょ……
演じ分けはさすがすぎる。

交通事故のシーンまでなんだかお洒落で美しくて、映画らし
>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

暗く重く、時折聞こえる水の音も相まって、ずっと溺れながら観ているような息苦しさがあった。
役者陣の、人生を諦めたような表情が本当にリアルでいい。
時折挿入される、幸せな時間で息継ぎできるけれど、
その
>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

空の色、夕暮れ時の虫の声、美しかったなあ。
意外なカメラワーク、偏執的ともいえる中心線へのこだわり、強烈な色彩を楽しんでいたらあっという間に2時間が過ぎてしまった。

宇宙人の愛くるしさにニヤニヤして
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

トリッキーで印象的なカメラワーク。
長すぎる静寂と、唐突に差し込まれる爆音。
楽しげな夏のリゾートの風景が、謎めき、不穏に感じられる。
苦痛や死の暗示がところどころに挿入され。
無邪気な笑顔を見せる娘
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

心情の変化がわかりにくくて、滅茶苦茶で、言葉一つひとつがやけにかっこよくて、イタリアの夏が美しくて。
詩を読んでいるような、映画だった。
刹那的な、感情の爆発。
“Later.”は、もうない夏。

>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

うわあ余韻……
好きなタイプの映画だろうなと思ってたけど、想像を超えてきた。衝撃的なほど、重く暗い着地。

湖畔の景色が本当に美しくて、役者さんたちも綺麗で、フラジャイルな夏の日々をずっと見ていたかっ
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

表面上はコミュニケーションに気を使っているようでも、自分の価値観、正義が確立していて、それを他人に押し付けてしまう大人たち。
なぜなのか詰問するばかりで、本当にわかり合おうとはしない。
子供たちの視点
>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.2

これ、桃李くんよく出たなー! 桃李くんのおかげで美しくまとまっている感じ。
VIVANT→離婚しようよ→娼年と続けて観てて、演じられる役の幅が広すぎてすご…ってなってる。

原作は、石田衣良さんらしい
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

少しずつ崩壊し、気づいた時にはとう元に戻れないところまで来てしまった夫婦。
かつて愛した記憶だけが残る。
あるなーーー、切なかったです。

ワンス・アポン・ア・スター(2023年製作の映画)

3.1

美しいタイの自然。
役者さんがみんな素敵!
70年代のタイ、趣があったな。

わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~(2023年製作の映画)

3.2

ディズニーランドの裏側を覗けたような高揚。

何かを美しいと思う、その美しさは自分の中にあって、誰にも奪われることがない。そこがお金や物と違う。というくだりが刺さった。

Line(2007年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

たった18分の中に、思わず吹き出してしまうシーンや、手に汗握るシーン、ほっこりするシーンなどが詰まっていて、充実の作品だった。
テンポが素晴らしい。
役者さんが全員、いい表情。

毎日爆裂クッキング(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

わ、ここで終わるの!?
って感じでもやったり。

>|