しおり

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火のしおりのレビュー・感想・評価

3.7
ネオンが大好きなので、とても楽しみにしていた映画。

ネオンが違法となり撤去されていく、香港の街。ネオン職人だった夫を亡くした妻の、喪失と再生。

しっとり進むストーリーには意外性はあまりないものの、要所要所で泣かされる。ハートウォーミングでありつつ、ところどころに影がある。

とにかく、色と光が美しい。1シーン1シーンに見惚れる。シルヴィア・チャンの演技が魅力に溢れているから余計に。ヘニック・チャウ演じるレオもいいキャラクターだったな。

最後、若干展開についていけないところがあったりして、私にとってはストーリーラインを追うというより映像美を楽しむ映画だった。

ネオンの作り方を見られたのは嬉しい。アート作品としてでもいいので、文化が残り続けてほしいな。エンドロール、よかったです。
しおり

しおり