正直ナメていた。若い女優さんが主演だし、日本でのSF映画だから…なんて思いながら、それでも評判の高さにモノは試し、と。
とんでもない傑作だった。
画面のルック、構成の巧みさ、テーマの普遍さ、演出、役者陣の芝居。『メッセージ』に近い手触りもあり。参りました。
近年のSF映画の傑作にして、個人的に毎回号泣してしまう『メッセージ』と奇しくも原作は同じような現代中国SF。
ただ、踊りのイメージ、所作、どこでもない風景、ドキュメンタリー的な手法、挿入される舞台的な演出、全て監督の独創性がぴったりとハマった感じ。
すごい作品はあるものだ。
こういうしっかりとした作品に、素晴らしいキャストが参加してて、ものすごく力をもらった。
