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邪魔者は殺せのiceblueのレビュー・感想・評価

邪魔者は殺せ(1947年製作の映画)
4.0
地味な映画と思ったけれど、2度目の鑑賞は見所が多くて気に入りました。
まず邦題が格好いい。
でもストーリーがわかると、‘邪魔者’って?
はぐれ者っていう方が近いかな。しかも殺せって…。そんなに強硬な話じゃないです。
 
アイルランド独立運動の組織が銀行を襲撃するのだけれど、一人がヘマをしたため仲間とはぐれお尋ね者に。組織にも危険が迫り、仲間が彼を救いに行く間の街の人々との話。
 
雨上がりに煙った細い路地に映る影。
街灯に浮かぶ石畳やクラシックカー。
もうこれ『第三の男』ではないですか!
ここから繋がっていったんですね。
雪とモノクロの相性も素晴らしい。
         
この映画のいいところは、脇役が素晴らしく充実してるところ。誰も彼も個性的。まるでチェスの駒のように粒ぞろい。
『第三の男』が好きな人にはオススメしたい作品。
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