邪魔者は殺せの作品情報・感想・評価

「邪魔者は殺せ」に投稿された感想・評価

巻き込まれた人達を撮ってるにも関わらず、街並みに魅了される矛盾。
natsu

natsuの感想・評価

4.0
ここらで大きな仕事をして存在感を見せたいジョニーは、案の定失敗して負傷。
「孤立して疎外されているジョニーは、第二次大戦中の北アイルランドの経験に根ざす北アイルランドの表象なのではないか」という知識ある人の解説を聞き、映画ってそんな深い読みをするものなのね!と脳内で何かが弾けました。
この映画の背景は当時のアイルランドの複雑な信仰の対立が元になっているお話らしい。しかし印象的なのは、犯罪者でけが人の扱いをたらいまわしにしていく周りの人間模様が面白かった。徹底的に関わりたくない人や、もしくはそいつを利用して何とか儲けようと知恵を絞る連中。現代の日本社会にも通じるようなお話でなかなか深い。
そして主人公は、実はずっと一人であることを悟っていく情景も面白かった。夜の影のトーンがモノクロと上手くマッチしていた。
mmm

mmmの感想・評価

1.5
アメリカのフィルムノワールがいかに見やすく簡潔に作られてるかがわかる
面白いストーリー、美しい映像、絶妙な音楽。上質なエンターテイメント。殺せ(けせ)っていう当て字もマヌケでいいね!
iceblue

iceblueの感想・評価

4.0
地味な映画と思ったけれど、2度目の鑑賞は見所が多くて気に入りました!
まず邦題が格好いい。
でもストーリーがわかると、‘邪魔者’って?
はぐれ者っていう方が近いかな。しかも殺せって…!そんなに強硬な話じゃないです。
 
アイルランド独立運動の組織が銀行を襲撃するのだけれど、一人がヘマをしたため仲間とはぐれお尋ね者に。組織にも危険が迫り、仲間が彼を救いに行く間の街の人々との話。
 
雨上がりに煙った細い路地に映る影。
街灯に浮かぶ石畳やクラシックカー。
もうこれ『第三の男』ではないですか!
ここから繋がっていったんですね。
雪とモノクロの相性も素晴らしい。
         
この映画のいいところは、脇役が素晴らしく充実してるところ!誰も彼も個性的。まるでチェスの駒のように粒ぞろい。
『第三の男』が好きな人にはオススメしたい作品。
犬

犬の感想・評価

3.5
ビール

北アイルランド
IRAである若き愛国者の青年の運命を描くクライムドラマ

ハラハラ

白黒で雰囲気あります

ラストは何とも
雪が綺麗ではある

演出が見応えを増す

撮影が良いです
一体誰が邪魔者なんでしょうね。

主人公が組織から疎まれ、置いてけぼりにされ、フラフラの状態で街をさまよう。その中で彼を探す女や賞金稼ぎなんかとの絡みから人の感情を描いている作品

基本的に主人公が死にかけ。
何やかんやでこの時代の人の方が現代に比べて優しいんじゃないの笑?
今はみんなスマホ見ているから、フラフラな人がいてもスルーしそう…
のん

のんの感想・評価

2.7
北アイルランドの地下組織のリーダー・ジョニーが主役だけれど、冒頭「政治的闘争ではなく事件に巻き込まれた人々の反応を描いたものだ」という断りが入るのも納得な内容。

仲間に邪魔者とされ(?)取り残された男の悲壮な逃走劇。救いは女の愛という非情な映画。観てて面白みも感情に訴えるものも感じずひたすら非情。
影と効果音はさすが迫力。


キャロル・リードということで観ました。
ある逃亡者の男をめぐって、彼をかくまおうとする女、通報して賞金かせぎしようとする人など様々な行動をとろうとする周囲の人たちを描いたサスペンス映画。その後の『第三の男』にも通じるキャロル・リード監督のモノクロ濃淡の映像も見事……ということしか憶えていなかったので、31年ぶりに再びこの映画を観た。


冒頭、「この映画は、北アイルランドを舞台にしているが、政治運動をしている者などを描いているのではなく、ある犯罪者に巻き込まれた人たちを描いているのである」というキャロル・リード監督のメッセージが表明され、その通りに物語が進む。

アイルランド独立運動に参加している出所したばかりの男ジョニー(ジェームズ・メイスン)を中心に男達4人が政治運動資金を得るために、現金強盗をはたらく。
その際、ジョニーはシャバに出たばかりなので、強盗直後の車で逃げる時、太陽の光に眩暈がして左肩を撃たれるが、ジョニーはその撃った男を射殺してしまう。
そして、大怪我したジョニーは仲間と逃げる途中で車から落ちて、怪我したまま彷徨うこととなる。そのジョニーに接した人達は、犯罪組織に関わりたくないという人や、彼を突き出せば懸賞金がもらえるという人など反応は様々である。

映画を観ている者をハラハラさせながら物語が進んで行くノワールものの佳作であった。
この雰囲気を見事に演出したキャロル・リード、モノクロ映像を見事に描いて見せた撮影監督ロバート・クラスカーの手腕が実に見事。
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