しんめん

ひらいてのしんめんのレビュー・感想・評価

ひらいて(2021年製作の映画)
4.0
2021年劇場72作品目。
原作未読です。
綿矢りさ様作品の映画化はどの作品も
素晴らしいので観てみようと
思った次第です。
主演のお2人が素晴らしいですね。
綿矢りさ様の世界を存分に堪能させて
頂きました。
首藤監督様の手腕に依るところは勿論
主演のお2人が素晴らしく体現されている
と言えましょう。
冒頭で唇を合わせる場面が
後に起こる事と対比構造的になっている
周到な作りに感じます。
好きな相手故に行き過ぎた行動を
観客の視点から観るとやはり
ドキドキしたり何か起きるのでは
ないかとヒヤヒヤしますよね。
糖尿病について調べて近づき始め、
映画に一緒に行って付き合っている人が
いるか聞き出したり、カラオケでは更に
突き詰めようとするあたりはリアル
でもありますが、何だか怖い気もします。
振り向いてもらう為に常軌を逸した行動に
出るのが凄過ぎです。
話の流れから思わぬ方向に行ってしまう
下りにはちょっとビックリして
しまいました。そっちかよ。
勉強に身が入らなかったり、
自分の部屋が乱雑になってしまう様は
分かるだけに複雑な気持ちになります。
「目が死んでる」って言われるのは
やっぱり嫌ですね。
それぞれの家庭に“夫“が不在なのは
意図的な意味合いがあるのでしょうか?
萩原聖人様は近年稀に見る
ダメ人間でしたね。
高校生は勉強、恋にと何かと忙しい時期
だと改めて感じた次第です。
しんめん

しんめん