高校生の思いつめた恋心、屈折する想いをエキセントリックに描いた青春映画。
高校生活を舞台にした青春映画だが、内容は全くキラキラしたものとはほど遠く痛々しい。
なんでも自分の思い通りにしないと気が済まない主人公の片思いは、次第に暴走していく。
周りが見えなくなるほど恋だけに突っ走れる主人公を見てとてつもないエネルギーと恐怖を感じた。
夜の学校に忍び込んだり、折り鶴の木や屋上で主人公が座っているシーンの背景の美しさなど画作りに監督のこだわりが感じられ、舞台となった街の描写も良く実際に行ってみたくなった。