女子高生が届かぬ恋を憂いた結果、彼の女を寝取る話。
というだけあって、かなりエキセントリックな三角関係が織りなす恋愛映画。
また、主人公を取り巻く高校生活の空気感が絶妙で、生々しいリアルな青春映画としても質が高い。
愛憎渦巻くアンビバレントな感情を抑えきれなくなり、回路暴走させて破滅へと直走る主人公を、山田杏奈が演じる。
めちゃくちゃパワーを感じた。
反省してない目の色がすごい！
ハイライト入ってねえ‼︎
「俺は、お前みたいな奴が一番嫌いなんだよ」
散々沈黙を貫いてきた彼の独白のシーンは、彼女とリンクしてこちらまで頬を張られたような息苦しさが表現されてる。
原作でもかなり印象的に映っていたので良かった。
先に出会ったっていう先行者利益だけで人間力や経験や魅力含めて私と比べてそうでもないのに勝手に第三者お断りのブラックボックスみたいな世界を二人の間で作りやがってドラマティック気取んなキモ。
ってかお前の方もそんな世界にかまけて乗っかってんじゃねえよ黙ってこっちだけ見とけや、は？ふざけんのも大概にしろや、お前も張っ倒すぞ、みたいな憤り分かりみ。
綿谷りさ原作。
「かわいそうだね？」でも感じだが、著者は男に護られるだけのステレオタイプなか弱き女の子にコンプレックスでもあるのだろうか？
チェンソーマン本誌で追ってるところと、カラオケの曲のチョイスは美雪ちゃん好感持てる。
