なお

ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズのなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

"力・速・知"

2020年公開『ソニック・ザ・ムービー』の正統続編。
ソニックシリーズおなじみのキャラクター、二本の尾を持つキツネのテイルスに力自慢のハリモグラ、ナックルズが参戦。

前作にてソニックが異次元に送り飛ばしたエッグマンも華麗に、そしてしぶとく復活。
こちらもゲームシリーズおなじみのキーアイテムである宝石・マスターエメラルドを巡るハチャメチャバトルが幕を開ける。

✏️パワーボム
開始数分イキナリの『キャストアウェイ』オマージュにまず爆笑。
前作から引き続き、いやそれ以上に映画の他作品をネタにしたオマージュやパロディ、それにまつわるセリフが満載。
ソニックは相当この世界の映画が好きなようだ。

また、ソニックお得意の仲間を鼓舞したり敵をおちょくったり挑発する話芸もパワーアップ。
この会話劇だけをずっと聞いていたい。

そんなコメディもやりつつ、ゲームシリーズのメインキャラであるテイルスとナックルズの合流により肝心のストーリー性にも厚みが増した。

✏️マイルス ”テイルス” パウアー
地球からはるか彼方の異星からソニックの活躍に憧れてきた彼は、ソニックに危機が訪れていることを知らせに地球にやってきた。

テイルスはお手製の翻訳機や武器を作ったりするなど機械に強く頭脳明晰だが、尾が2つに分かれており、その特異な見た目のせいで友達がおらず孤独を感じていた。

しかし、「俺も”ひとり”だった」と憧れていたソニックも自分と同じ境遇であることを知ったテイルス。
テイルスは、ソニックとの出会い・そして戦いを通し、勇敢さとは何かを学んでいく。

✏️ナックルズ・ザ・エキドゥナ
古代より続く戦闘民族「ナックルズ族」の末裔である彼は、生真面目で実直、悪く言うと冗談が通じない性格。

そんな性格を利用され、本作では一時的にエッグマンの企みに手を貸してしまうことになる。
(ちなみにゲームシリーズでも、ソニックとナックルズは共闘関係になったり敵対関係になったりしている)

最初はエッグマンに騙され、自慢のパワーとバイタルでソニックを窮地に追いやる。
しかし、仲間を何よりも優先して助けたり、敵であるはずの自分の命を救うという行動に考えを改め、ソニックに協力。

彼もまたソニックとの出会いを通し、破壊するためではない「拳の使い方」を学ぶ。

☑️まとめ
スピード、パワー、そしてインテリジェンス。
アクション映画の3大要素(個人談)のツボを押さえ、時にソニックの軽妙洒脱なトークで笑いをかっさらう内容は本作も大満足。

また既報の通り、既に第3作目の制作が進んでいる模様。
ポスト・クレジットにて明かされた「黒いハリネズミ」の存在は、そんな次作への期待感を最高潮にブチ上げてくれた。

彼が一体何者なのか、ゲームをプレイしたことがある方ならお分かりだろう。
2体のハリネズミがスクリーン上で激突する日はいつになるか!?

<余談>
本作の字幕版を公開している劇場が吹替版と比べると非常にわずかで、少し困った…

ドリカムやYouTuberのはじめしゃちょーとタイアップしているからぜひ吹替を見てくれ、という配給会社の思惑だろうか。
そんな日本特有の映画文化に少し辟易。

🎬2022年鑑賞数:99(40)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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