Wata

偶然と想像のWataのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.2
人生は偶然とたまに想像。

『魔法(よりもっと不確か)』『扉は開けたままで』『もう⼀度』の3編からなるコメディチックで軽やかな会話劇。
文学的で淡々としているのだけど、確かにそこにある繋がりと、将来への明るさに、今後起こる偶然が楽しみになる作品でした!



どの話も浮遊感あって、うきうき。
ちょっと歪で不思議な距離感の二人の会話が、心地よくてユーモアあって笑えます。😊

こんな素敵で深くてリズミカルな会話してみたい〜!

会話って体の関係以上に人と人とを繋ぐし、同じ会話を聞いても受け手側の経験によって全然違う意味合いを持ちますね!



3編ともすごく良くて甲乙つけがたいけれど、最後の『もう⼀度』が一番好き。

一番会話の持つ力を感じられたし、東京03のコントをお上品にしたみたいな質感で楽しかったです!


どのお話も幸せな時間の流れ方してて、誰かとお話したくなります。

将来こんな偶然があるかもしれないと少し想像するだけで、これから生きていくのが楽しみになるような作品でした!
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