タイミングを逃し続けてようやく見れた。『ドライブマイカー』『悪は存在しない』に続き本作を見たけど、もうこれで完全に信頼しきった。素晴らしく面白かったです。
1話目、冒頭のくそつまらん恋バナ聞いてまさか?って思ったけどそれは杞憂で、その恋バナがフックとなりめちゃくちゃ面白い展開になっていくので安心してください。ズームインからのリテイクみたいな編集がヌーヴェルヴァーグ感じて興奮した。
2話目が濱口竜介の拗らせてる部分見え見えでいちばん笑った。しっかりコメディ。クズ大学生の解像度も割と高い(実際はもっとクズだが)。劇中小説のそれともリンクするオムニバスにおけるこのエピソードの配置が巧い。こういう上質な滑稽さをもっと摂取したいなと思う。
3話目がいちばん良かった。仰々しい舞台設定からのミニマムな展開は個人的に好み。演じ、演じられる事で互いが回復していく、映画愛に満ちたメタ表現を見られて感動した。素敵なエピソードでした。