Yutakaさんの映画レビュー・感想・評価

Yutaka

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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.8

前作で歴史的な傑作『燃ゆる女の肖像』を撮ったセリーヌシアマ監督の新作。前作に引き続き静謐で美しい絵画的なショットは本作でも現在。空間の使い方だけでこれだけ多くの事を表現出来る人はそうそういない。
娘が
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ファンボーイズ(2008年製作の映画)

3.8

これまた良かった。北米におけるスターウォーズ熱の凄さを改めて認識した。スタートレックのファン、トレッキーとの対立構造がめちゃくちゃ笑えた。実際にレイア、ランド、ダースモールが出てきてセルフパロディする>>続きを読む

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

4.2

サイモン・ペッグとニック・フロストの黄金タッグで面白くないわけが無い。最高だった。この制作陣はオタクの映画を作るのが相変わらず上手すぎる。自嘲的ながらも、SF作品への愛に溢れるそのバランス感覚がすごい>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

マイケル・ベイの中だったらかなり面白い作品だと思う。まず主演ジェイク・ギレンホールの時点で勝ち確。相変わらず何も考えずに見れる脳死アクション映画で、そのジャンルでは1番だなって思う。
ハイジャック逃走
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.2

これまで以上に複雑で評価も分かれているけど、自分は肯定的。序盤のマトリックス内のメタ的な描き方は斬新で面白かった。明らかにそこには製作側の寓意が込められているようなメタ発言が多く、それは作品のフランチ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.5

再鑑賞
プリクエルの中でこれだけは好き。まあ1.2があっての3だと思うけど、1.2のダメな所が今作ではあまり見られない。
こんな悲劇的な三部作は他に無い。結末は分かっているのに、三部作をかけて徐々にダ
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.2

再鑑賞
昔はそんな嫌いじゃなかったんだけどな〜。これもまた長いのと、脚本がつまらない。下手なラブロマンス撮るくらいだったら、アナキンとオビワンのブロマンスをもっと撮れ!!!でも結局ナタリーポートマン可
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.5

再鑑賞
やっぱり長いしそんなに好きではなかった。映画のデジタル化を推し進めた点についてはめちゃくちゃ歴史的な映画だと思うけど、その最先端の映像技術を全面に押し出してきてるのが邪魔に感じる。
好きなシー
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.5

再鑑賞
めちゃくちゃ久しぶりに鑑賞したわけだけど、やっぱり超名作。この作品がどれだけ後の文化に影響を与えた事だろうか。
オープニングから圧倒的。この数分だけでインディ・ジョーンズとは何者か説明されてる
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.6

評判悪いけどそこまで駄作とは感じなかった。野心とかは全く感じないけどスピンオフとして妥当な作品ではあると思う。
話運びのテンポが結構良くてまあまあ見やすい。謀略とかも結構あっさりしていて、その分感情移
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.4

再鑑賞
やっぱり旧三部作は全部最高だった。EP5に比べても全体を通した面白さは今作の方が上回っている。ジャバ・ザ・ハットからハン・ソロを奪還する話もちゃんと面白い。色んなエイリアンの造形が最高すぎる。
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.6

再鑑賞
はっきり言って前半は少し退屈だが、後半は100点の完璧な出来。
最初のホスの戦いは象徴的。雪原でAT-ATと対峙する反乱軍の画は壮大で美しい。その後のダゴバでの訓練とからへんは若干退屈な場面が
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

5.0

再鑑賞
やっぱり面白すぎる。名作中の名作。子供の時にVHSで見てから何回も見てるけど見る度にずっと面白い。当たり前のように見ているが、奇跡のような映画だと思う。
1話目として完璧なんだよな。余分な説明
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プレデター(1987年製作の映画)

3.6

最新作の後に見ると、どうしてもガサツでくっさいブロックバスター映画という印象が強くなってしまうが、『エイリアン』には及ばずともその後フランチャイズ化していくのは納得の作品だった。
正直、終盤に向かうま
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.8

よりにもよって1さえも見ていないプレデター童貞なのだが、十分楽しめた。舞台は18世紀。まさに狩るか狩られるかの時代。単に人間対プレデターという構造ではなく、そこにジャングルの生態系も関わってくる構造が>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.4

これ程までにレフンの作家性を堪能出来るのは『オンリーゴッド』かこれだろう。執拗なまでに拘られているネオンを基調としたライティングは美しくもあり不気味でもある。モデル業界の実態をそのまま反映したようなラ>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.3

聞いていたとおり、前作ほどの面白さはなかった。ガンズを使っているのにこれかいというようなアクションシーン。派手さにかけて安っぽかった。特に白黒シーンでのアクションは見てられないレベル。
軽快なタッチは
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

豪華役者陣によるアンサンブルだったが。。
途中までは結構すきだった。それぞれが交差していく展開はガイ・リッチーを彷彿とさせる。結構希薄されてるけど。アトランタ組のペーパーボーイとヴァネッサが出てて超嬉
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.1

超微妙。映像だけはめちゃくちゃ良かった。アニメーションの現在到達地点。アニメーションとは思えない解像度で、ここまで表現出来るのは本当に凄い。
内容はてんでダメ。ウラシマ効果の無駄遣いも甚だしい。まあそ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.6

相変わらず主人公は黒人で災難に巻き込まれる不条理な立ち位置で描いているのはジョーダンピールらしいが、今作は人種的な社会風刺の側面よりも映画に対するラブコールの側面の方が強い作品だった。
前半から中盤に
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.6

人生における食の大切さ・尊さを本編と短編オムニバス集のようなサブストーリー群によって伝える飯テロ映画。
ラーメン屋を立て直していく本編のストーリーは王道だが、様々な人との出会いによって美味しいラーメン
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.2

あんまりちゃんと見たこと無かったけど、パロディも多くて何となく知ってたし、怖いと思ってた今作をやっとしっかり見た。ちゃんと怖かった。
ミステリーとして面白いのは言わずもがな、カッティングやモンタージュ
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.4

日本映画史に残る傑作。昭和感溢れるチープさやB級感もありつつ、アメリカンニューシネマの影響も感じられるエネルギッシュでアナーキーな作風が心地良い。
プロトニウムを盗んで原爆を作るシーンは一貫して手作り
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凶悪(2013年製作の映画)

3.6

しんどすぎる。白石和彌の出世作で有名な作品だが、漸く鑑賞した。凄く優れた映画であることには間違いないけど、胸糞すぎてあまり好みではなかった。高齢者介護などのテーマが重すぎる。
ジャーナリストの藤井(山
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ面白い。もはや虎狼の血シリーズはヤクザ映画ではないので、そこを批判するのはナンセンスだと思う。ヤクザ映画といえば仁義や法を媒介とした権力奪取ゲームだが、そういった群像劇的な面白さは一切なく>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.5

仁義なき戦いキャストで送られる本作は、警察側の視点を盛り込む事によって、更に深度が増した作品となった。そして、『孤狼の血』が影響を受けたこともよく分かる。ただ、もっと冷徹に人間の業を炙り出している。善>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.7

抗争は巡り巡ってまた次の世代へと受け継がれていく。仁義なき戦いシリーズの完結編だが、あまり締まった感じはなく、苦い余韻を残す作品だった。もうちょっとシリーズ間に結び付きがあれば良かった。役者のリサイク>>続きを読む

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.9

抗争が激化の一途を辿る中、世論の反発と警察の介入によってヤクザを取り巻く情勢が変わっていく。様々な勢力が複雑に群雄割拠していて把握するのは難しいが、だからこそ、結局、何が敵かわからず、実態の掴めない不>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.1

抗争の火蓋が切って落とされる本作は、シリーズにおける橋渡し的な立ち位置だが更に複雑な人物関係になっていき、その様子は盃を盃を駒にしたチェスのよう。盃というヤクザの伝統的な制度を盾に騙し合う仁義の無さが>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.5

今作は菅原文太はあまり出てこず、主役として千葉真一と北大路欣也が新たにフィーチャーされるが、この対照的な2人のキャラクターがとても良かった。前作とはまた異なった角度でヤクザの悲哀を描いている。梶芽衣子>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.8

これぞ任侠映画の金字塔。死ぬほど面白い。ヤクザを美化することなく、血で血を洗うまさに仁義なき戦いが繰り広げられる。
暴力描写がめちゃくちゃ好みだった。派手な抗争の中、乾いた暴力と冷たい死が静止画で表現
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13人の命(2022年製作の映画)

4.4

実話ベースでこれだけ面白くなるのは流石ロン・ハワードといったところか。主役二人をコリン・ファレルとヴィゴ・モーテンセンに据えて、安っぽいヒロイズム映画とは一線を画した傑作になっている。
この事件は20
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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

4.0

オイディプス王を、アヴァンギャルド作家の松本俊夫が彼なりに解釈し、ゲイボーイ(いわゆるトランスジェンダー)の話に置き換えた作品。ものすごく実験的。モンタージュの応酬と狂わしい程のメタ構造。ずっと見てい>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

4.7

超最高。内容的には時代を感じさせるもので今では作れないだろうけど、それを差し置いても最高。男看守から女囚人への陵辱は酷いけど、ちゃんと見返りがあるのでOK。不必要に思えるほど出まくる乳は、そもそもこの>>続きを読む

愉楽への手ほどき(2018年製作の映画)

1.2

基本的にはただのポルノだし、日本のAVよりよっぽどつまらない。グリーンバック背景で撮影して宇宙でヤラセたりとか、空間移動するヨガのおっさん、宙に浮いてセックスとか、なんか面白そうだけど、文言止まり。結>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.2

初溝口。圧倒的な幽玄美だった。溝口健二の人間の業や死生観に対する思想が、その朧気な映像と共に表現されている。
『ゴースト』など、死者の愛を取り扱った映画は今では沢山あるが、この時代にこの角度で描いてい
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