グリーンツー

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIEのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

99.9という数字が示す通り、日本では「冤罪」が殆ど発生しない。また、そうでないと困る。

だから、今回のトリックも「こんなの警察が見落とすかな?」というものばかりなんだけど、それを言ったら話が成立しない。また、それを言い出したら殆どの刑事ドラマが「あり得ない」話になってしまう。

だから、そういう点は敢えて考えないようにしたつもり。だけどやはり、違和感ばかりが目立って見えてしまう。村人の結束の固さ、それにより作られた閉鎖的な環境、それが背景になった犯罪を描きたいのは理解出来る。でも、それが「現代の日本」で通用するのかなとも思う。例えば金田一耕助の作品は、昭和初期や戦後間もない時期が舞台だから面白いのであって、現代を舞台にしても違和感しかないと思う。勿論、この作品が言いたいことは理解しているつもり。だから、ちょっと残念だった。

あと、香川照之は実はTBSの正社員なのではと思った。TBSは感謝状か表彰状を送った方がいいと思う。