このレビューはネタバレを含みます
記録。
配信開始直後に鑑賞。
ドイツ人俳優Albrecht Schuch(アルブレヒト・シュッフ)出演の、数少ない日本公開作品♡
原作は、「飛ぶ教室」などの児童文学で知られる、エーリヒ・ケストナーの長編小説「ファビアン あるモラリストの物語」です。
原題は「Fabian oder Der Gang vor die Hunde」
"Der Gang vor die Hunde"は、ドイツ語で「滅びる、惨めに死ぬ」という意味の慣用句からきています。
監督はドイツの名匠ドミニク・グラフ。
トム・シリングが作家志望のファビアンを演じ、恋人のコルネリア役にサスキア・ローゼンダール。
アルビーは、ファビアンの親友ラブーデを演じています。(とても長身でハンサムです♡)
1931年、ベルリン。時代は狂躁と頽廃の20年代から不況へと移り変わり、ナチズムの足音が忍び寄る。作家志望の青年ファビアンは、目的のない無為な日々を過ごす。
女優を夢見るコルネリアとの恋や、唯一の親友であり自由気ままなラブーデと、夜の街へ繰り出しては飲み歩く。
しかし、恋はやがて終わりを迎え、親友ラブーデは破滅していく…
ラブーデからファビアンへ
『友達なのに、好きなのは君だけ』という台詞が切ない。
ナチス台頭前夜の1930年代が、現代の分断した世界情勢とリンクする178分。
スーパー8で撮影された映像や、30年代当時のモノクロニュースを織り混ぜた演出に、飽きることなく観ることができます。
主演のトム・シリングは、2023年秋にドイツにて公開された、同じくエーリヒ・ケストナー原作の映画『飛ぶ教室』(Das fliegende Klassenzimmer)でも主演を務めています。
こちらの日本公開も期待します。