ねむ

明け方の若者たちのねむのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.9
“条件付きの幸せは制限なしの幸せより何倍も甘い味がして、何十倍も依存性を秘めていて、何百倍もつらい寂しさを連れてくる”。

きのこ帝国の東京、深夜の公園と缶酒、RADWIMPSの何番目のアルバムが好きかの話。いろんな場面が全部自分の癖に刺さる。ヤングアダルトのシーン最高。

若さは特権で、青春で、尊く儚いマジックアワー。社会人なりたての理想と現実に挟まれる葛藤さえも若さだったんだなあ。ひとときの幸せが少しも残らないほど苦かった。花束とは似たようで違う、明大前から始まる物語。

スピンオフを観るとより一層染みた。劇場の帰り、深夜、エイリアンしか聴けなかった。
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