ねむ

永遠に僕のもののねむのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.6

『みんなどうかしてる もっと自由に生きられるのに 心が望むままに行きたい所に行く』

天使に見え、でも序盤から感じるカルリートスの不安定さと黒さ。思うがまま、日常の一部のように犯罪を繰り返す堕天使の狂気。奇妙な踊りが印象的。

テレビの中のラモンを見つめる瞳、電話でラモンを励ます姿、気持ちを口にしない姿が切ない。何をしても満たされないカルリートスの涙に心がぎゅっとなる。

カルリートスとタバコの描写は美しい。実話の怖さはあるけれど、カルリートスという少年に引きこまれっぱなしの118分だった。
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