ちろる

明け方の若者たちのちろるのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.5
何だって終わりは来るよ

彼女がいった何気ない一言に僕は胸がザワザワして笑って返すことができなかった。

「ある夜、彼女は明け方を想う」を男の子側から描いた作品。
彼女が何者かが分かっているから、2人の出逢いから少しソワソワする。
2人がとても素敵で、その恋がピュアに見えるからこそ、その終わりを想像して悲しくなる。
社会人になって、大きな理想を抱いた入社時の僕はもういない。
事なかれ主義の中で何となく会社に染まっていく自分が嫌い。
あの頃、理想を語りながら彼女を愛していた自分に戻りたくなる。

明け方の若者たちは自由で、可能性に満ちている。
少しの嘘も、空の薄暗さが掻き消して。

「私と飲んだ方が楽しいかもよ。」
なんて、よほど自信ないと言えない。
でも美人が言うと妙にハマるよなー。

2人が妙にエロティックでドキドキしました。
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