二瓶ちゃん

ボーはおそれているの二瓶ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

アリアスターなので。

A24

【画用紙の隅々にまでくまなくカラフルな色を塗りました!っていう図工の作品】


絵は綺麗だけど、客が咀嚼するタイミングとか考えずに永遠とコッテリ具材マシマシ選べるトッピングの家系ラーメンを出してくるわんこそば屋って感じ。

マジで一言で片付けようとするなら、腹上死した旦那の息子が色々あったけどやっと初体験!んでもって与えた愛情の大きさと息子の憎らしい無垢さに腹を立てた金持ちの母親が暴走するぜ!って作品。

ホラーってよりは、ギャスパーノエの過去作をみているような感じ。完璧な悪夢で、ことごとく不快なことが起こるし、観客を苛立たせる要素は多いんだけど、それが全然いいベクトルではなかった!

映画でしか語れないものはそう多くなかったように思う。夢の表現はパーフェクトデイズに並んで素敵だとは思ったけども。

バカうるさいアパートの街、全裸の殺し屋に路上の死体、謎の迷惑メッセージ、からの風呂の上には、のあたりは面白かった。

けど、外科医の家に行ってからは、精神的に不安定なものばかりでこっちもおかしくなりそうだし、何が物語の実際かがわかりにくくなってたし、演劇パートの長さも、母親の一人語りのテンポも悪かった。

怪物陰茎が出てきたあたりは流石A24だなぁとは思ったけど、それ以外の感情はなかった。

一言でつまらない。ということでこの評価。