たくみ

ボーはおそれているのたくみのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.8
ヘレディタリー、ミッドサマーのアリ・アスター監督最新作(#A24 製作)。ジョーカーのホアキン・フェニックス主演。ブラックファンタジーホラーコメディ??3時間。

シングルマザーの母のもとに息子のボーが帰省したいのだが次から次に大変な目にあってなかなか帰れない話。
4部構成。起承転結の「起」、帰省できなくなる受難の内容が、我々が想像しうる全ての不運を一緒に煮詰めてできあがった地獄の闇鍋のようで、本当にボーが可哀想なんだが、怒涛の勢いすぎてめちゃくちゃ笑ってしまった。
そう、帰省できなくなる「起」まではわかる!
だが、「承」から謎が深まっていき、「転」でこの映画は理解しようとしてはいけないと気付き、「結」で呆然としたまま誰もいない水の上にほっぽり出される。
3時間ボーの壮大な意味不明なしんどい旅を一緒に続けるのはかなりストレスフル。不快度指数MAX。
いや、しかし、わっからん。全然わっからんけど楽しかった、、、!ツッコミどころがニつ、三つある映画には腹も立てるが、全てがツッコミどころの映画はもう受け入れるしかないですね。感想を話しだすと止まらなかった映画は悪い映画ではないはずだ。
毒親と支配され続けてきた息子の愛の戦いの話なんだろうが、どこまでが現実なのか、そもそも現実なんて何もなかったのか。何が真実なのか。アリ・アスターやってくれたなあって感じ。
たくみ

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