miu

ボーはおそれているのmiuのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アリアスターの作品を見る高揚感って鑑賞後の合言葉付き解説ページ見るところまで続いてるのがいいよね、最後の最後まで楽しませてくれる監督流石っすദിᐢ- ̫-ᐢ₎

本編が始まる直前に、映画の配給会社と製作会社のロゴと一緒に実はmw(モナ・ワッサーマン)のロゴも紛れ込んでたとは知らず、ボーのお母さんの仕事部屋?で見たことのあるものが沢山映し出された瞬間は本当にゾワ〜っとした
そのシーンから徐々に「これトゥルーマンショーみたいな展開になるんか…??」と思ってたら突如現れる巨大ペニス怪獣。こいつの正体が全く理解できなかったんだけど公式曰く、"セックスで絶頂に達したことで死んだ父と、その父のショッキングな死因からボーがずっと恐れてきた自身の性的能力、この2つのメタファー"らしい
アリアスターの作品は一貫してマザーフッド(母性、母親の特性)がテーマになってるけど、今回は今まで以上に母性に注視した作品だった気がする。モナの言い分だけ聞いてたら、"自分の母も祖母に愛されなかったし、私自身も母親には愛されなかった。こんな思いを息子にはさせないように精一杯愛情を注ごうとした。それなのに息子は同じだけ愛情を返してくれなかった"って解釈したんだけど改めて解説を読んだ後に考えてみると愛しすぎた故、常にボーの日常を監視していた毒親気質のある母とそれが原因で神経質になり母親との距離ができてしまったんだな、と。最後の裁判シーンで裁かれるべきだったのはどちらだったんだろうか…
それと船が沈んでエンドロールが流れるシーンで裁判の観客らがゾロゾロと帰りだした当たりでこちら側(映画鑑賞してる私たち)も少しずつ帰りだしたのがなんかすごく言葉にできない複雑な気持ちになった。ファニーゲームじゃないけどさ、見てる観客側も決して傍観者なんかじゃないんだよと言いたげな
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