MotelCalifornia

ボーはおそれているのMotelCaliforniaのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.9
ハピネット試写会が当たって観てきました。
無茶苦茶ヘンな、でも目が離せない映画でした。
こんな人生イヤだ...

2度目を劇場で見てから感想書こうと思ってたら、投稿が遅くなった。

映画としてとても面白かったし魅了されたけど、わけわからん話なので、試写会の終映後はみんなポカーンだった笑
...けど、さすが宇多丸さんと大島依堤亜さんの解説はわかりやすくて、頷きまくってた。
なるほどね〜。
ユダヤ人にとっては、あるあるの連続だと⁉︎我々からすると、ないないのつるべ打ちだよ…🤣

試写会は開場時間ギリギリに入ったので、最前しかも端っこからの鑑賞だったため、悪夢的な映画が一層歪んで見えて苦しかった。。公開後に正常な画角を拝める席で改めて鑑賞しようと思い、再挑戦したが、寧ろ具合悪くなった😆。いい意味で。

4幕構成だが、その全ての冒頭が羊水の中からの赤子の視点のようで、気色悪くてよい。
事態がどんどんひどい方へ向かうので、1幕目で悲惨だなーって思ってたことは全然マシだったと思えるほど。可哀想なボー…
先日、監督の処女作だという大学の卒制の短編を見たが、その頃から一貫して「イヤな親子関係」を描き続けてるんだな…。アリさん、どんな家庭環境で育ったんですか。。
あと、書いておきたいのは、映画内で起きている事象は最低でも、アリアスターは「映画とは美しくなければならない」という美学が徹底しているため、本作も、どの場面を切り取っても絵になるほど隅々まで画面設計が行き届いています。とくに人生の舞台を描く三幕めは、うっとりするほど。その意味でも必見かと!


デヴィッド・リンチの悪夢感にも似た3時間でした。ミッドサマーより好きかも!

※監督の過去作からホラーだと思ってる方へ。本作はコメディです。
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