パン泥棒

ボーはおそれているのパン泥棒のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ヘレディタリー継承」「ミッドサマー」
に続き、アリ・アスター監督長編3本目となる本作。

まず率直に…やりたい放題でした!!(笑)
過去2作のヒットで予算がついた今、これからは色々しがらみも出てくるかもしれないし、今やらないでいつやるんだ!!
皆この世界観、解るならどうぞ!
とある意味挑戦状を叩きつけられた気分(笑)

何が現実で、何が具現化されたものなのか…
1度観ただけでは正直分からないところもたくさんあった💦
現実世界でも起こり得る最悪な出来事が冒頭から続きまくって悲惨としか言いようがない状態が続く中、急にサスペンス的な要素が強くなっていき、かと思えば急に場面転換したり、意味不明なものが登場して笑わせに来る。

脳内がプチパニック状態で笑えてくる(笑)
アリ・アスター監督が「これはコメディ映画」と言ったように、笑えるシーンがいくつもある。
もちろんブラックユーモアたっぷりのシュールな笑い。

特に、森の中の劇中劇を自分の人生かのように妄想を繰り広げていき、泣きそうになる場面すらある壮大な話の最後に、遺伝的病気で性行為はしていないのになぜ3人もの子供が出来たのか……
「あ。これは自分の人生物語ではない」と気付く超シュールなオチが個人的にはお気に入り(笑)

過去作同様、好き嫌いが分かれるかもしれないが私は嫌いじゃなかったです。
まだまだ掴みきれないところが多いので、配信されたらまた観たいと思います!
パン泥棒

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