さよなら僕のマクガフィンたち

映画:フィッシュマンズのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)
4.8
フィッシュマンズは、僕にとってとても大切なバンド。僕がフィッシュマンズを知った時には、佐藤さんはこの世にいなかった。
もっとガンガン曲がかかることを期待していた人もいるかと思うけど、僕にとっては、当時の映像も盛りだくさんで、当時の空気感や佐藤さんの人柄に触れることができて、とても大切な体験になった。
極音上映だけあって、音もめちゃ良かった。今、帰りの電車でフィッシュマンズ聴いてるけど、ちょっと物足りない笑。
フィッシュマンズをめちゃくちゃ聴いてた時期を思い出したし、僕もバンドをやってたのでそのことを思い出したりした。
前半は希望に満ちていたし、佐藤さんが自分の音楽では売れないと自覚する切なさ、でも自分の音楽をやりたいが後期に徐々に明るみになる倦怠感は本当に切なかった。
男たちの別れで、柏原さんが脱退することに言及するシーン。「悲しいこと言うなよ」「だってそうじゃん」シーン。涙が出てきた。

ってかさ、改めて思ったんだけど、欣ちゃんが凄いよね。途中からリーダーになってから、この個性派集団をまとめ上げてさ。方向性も難しかった
と思うんだよね。
で、自身も誰の疑いもなくスキルフル!

監督ティーチインで鑑賞。一本芯が通った作品だとても素敵でした。もし質問できるとしたら、「映画撮影前と完成後のフィッシュマンズのイメージの違い」とか、聞きたかったかな。

サプライズで欣ちゃん登場からの、小嶋さん、HAKASE-SUN登場って神々の集いやん!興奮するわ!
忘れられないひととき。でした。