Yellowman

映画:フィッシュマンズのYellowmanのレビュー・感想・評価

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)
4.3
配信開始という事で、再レビュー。

これは、コロナ禍中の始めて劇場に観に行った映画です。フィッシュマンズは、90年代を代表する日本のバンドですが、今聴いても革新的な音楽やっていて、しかも、今はドラムの茂木さん(東京スカパラダイスオーケストラのメンバーでもある)が一人になっても、未だバンドのリーダーであり、オリジナルメンバーとして、ゲストミュージシャンを呼びながら、活動を続けており、この映画はバンド結成30周年として、作られました。


映画は、当時のメンバー、関係者が出てきたりするが、話題は伝説のボーカリストであり、フィッシュマンズの楽曲の全てを作っていた佐藤伸治氏の話題がメインとなる。佐藤氏は99年に33歳という若さで、急逝してしまったのだが、彼の書く歌詞の世界や、ボーカリストとしても、とても魅力的だった彼についてのエピソードは、笑えるものもあるが、悲壮感に包まれるものもある。しかし、現在もメンバーとして活動している茂木氏の明るさ、バンドに対しての真摯な姿勢を見てると、新たにファンがついたり、海外からの評価も高く、愛されているバンドだと云う事が分かる。映画自体は、ドキュメントという形を取りながら、間に入ってくる佐藤氏健在の頃のライブシーンが全て良く、そして、なんと言っても、音が素晴らしい。おそらく、映画用にリマスタリングしたのだろう。こればかりは劇場で味合うのが、一番だとしか言いようがない。映画館出てからの余韻も凄かった。映画を観る前に観てたライブモノを遥かに超えたフィッシュマンズならではの音像があった。ちょっとでも気になっているなら、観に行った方が良い。感情がいろいろ追いつかないかも、知れないけれど。

※2021年11月にレビューしたモノを再投稿したモノです。
Yellowman

Yellowman