ゆき

こんにちは、私のお母さんのゆきのレビュー・感想・評価

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)
3.7
平凡で偉大なすべての母へ

親孝行って何が正解かはわからない。喜んでほしかったことも裏目に出ることがある、それは互いに人間だから。そんなことをひしひしと感じる一作でした。
こてこてのコメディ。喜劇中の喜劇と言っていいような前半。ここでリタイアする人もいるかもしれないけれど、後の一捻りにぐっと感情を持っていかれる。
「子供」であった経験ゆえに共感する部分がある。そして行ったこともない1980年代の中国の風景がどこか懐かしく感じる不思議さ。
監督・脚本・主演をこなす、ジア・リンさんが与えてくれた「贈り物」を大事にしていきたい。
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元気が取り柄の女子高校生。嘘の合格証書で母を喜ばせようとするも大失敗に終わる。そんな帰り道、二人は交通事故に巻き込まれてしまう。意識不明の母を見て泣き明かした娘は、目を覚ますと20年前にタイムスリップしていた。若かりし母と共に過ごす時間に大事なことに気づいていく。
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