メーデー！をよく視聴していると、コックピットの音声レコーダーであるブラックボックスさえ見つかれば事件解決というケースが多いが、そこからさらにエンタメに振っている。
二時間みっちりの尺だが、予想に反して主人公がよく動き(あまりフィジカルが強そうではないのでハラハラ感は格別)、真相を追い求めるあまり軽犯罪も起こしてしまう……というストーリーで飽きさせない。
主人公だけが気づく軽微な違和感は積み上がっていくものの、確固たる証拠がないゆえに周囲の信用を得られず、陰謀論者扱いされてしまう下りは(今の時勢もあって)少し苦笑い。
しかしながら、痕跡を残さず音声データを改竄できるものなのか？という点が気になるのと、大元のレコーダーが紛失していることにもっと早く気づいていれば吸い出されたデータの不審については周囲の信用が得られたのでは……と思わないでもない。あと機密情報の漏洩に対してのセキュリティが甘すぎる笑。当局もクレジットされているようなリアリティラインの作品だったためにそこが残念。
まあこれは映画館を出てから気になった点なので、没入感は申し分ない。映画館で見られておおむね満足。
