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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のHULのネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

昭和31年というのが魅力的な時代で、サラリーマンたちの大半が戦争帰り。主人公の水木も地獄を潜り抜けてきた男であり、頼もしい。彼なら多少の怪異に出くわしたところで怯えないし、出世しようと野心を持っているとしても応援できる。
横溝正史風の田舎描写に続き、子供向けでは出せない殺しの描写、近親相姦のタブーにまで踏み込み、ストーリーはかなりえぐい。女子供にも容赦なく、救いのない末路を堂々と見せるのがなんとも久々だった。
幽霊族の血液が~というあたりで、(当然ではあるが)やはり漫画的だなという感じはぬぐえないし、やたらと悪党が芝居がかって嫌なやつというのはあったが総じて面白かった。
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