このレビューはネタバレを含みます
公開されてわりとすぐ観てきました。
今となってはもはやブーム(?)になっているので改めて言うのもアレなんですがいや、、良かった。
オリジナルかぁ〜でもせっかくだから観たいな、くらいに思ってたら甘かった。
6期鬼太郎スタートからの昭和感、戦後感がとても良くてわくわくした。
内容というか犯人だとか流れは概ね想像通りで結構シンプルに胸糞なんだけど
人間の昔から変わらぬ愚かさと、
しかしそれでも愛すべき光があるよ、という流れはベタでもやはり泣けてしまう。
1番あーーー!となったのはラストでの原作『墓場太郎』1話への繋げ方が秀逸だったこと。
正直観る前はそもそも目玉の親父の新キャラデザからあの原作のミイラ男になるの無理ありすぎん?と思ってたし
奥さんも確かお岩さんの親戚とかだったのに美人すぎるだろ、と思ってたけどちゃんと持って行ったししかもそうなったのは人間のせい、
というのもゲゲゲの世界として100点だし
原作1話の水木の行動とラストを変えたことで世界線が分岐したのか?!となった瞬間
はぁー!と声が出そうだった。
そして鬼太郎がアニメの中で
いつのまにかヒーローになってたって件も
THEアニメのご都合(昔だと特に)だけど仕方ないよねってところすらカバーしたの、最高だった。
昔は分岐ってなんか嫌いだったけど
昨今だんだん受け入れられるようになって来た中、これは分岐させることで原作(や今までのアニメ)に最大限の敬意をはらっている感じがしてスタオベの気持ち。
唯一文句を言うならばラストでアレ見せておいてすぐ会場が点灯するところ……
いやまだ泣いてるので…5分くらいください。。
何はともあれ、水木しげる先生の生誕100周年記念作品として劇場で観れたことを嬉しく思います。