このレビューはネタバレを含みます
ドラマファンに贈るファンサ映画。
つくりとしては完全にドラマを視聴済みの前提の作品。
キャラクターが多過ぎて初見では苦しいと思う。
ただ、自分はドラマが結構好きだったし、各キャラの特徴も記憶に残っていたので、そこのハードルは低かった。
ドラマは2クールをかけて、沢山の謎を散りばめて、回収していったけれど、映画で似たようなことをするのはやっぱり難しそう。
物語の核となる「黒島がヤリマン殺人鬼」という設定を、いかに上手く料理するかという作品だったと思う。
この設定を活かして、ドラマとは異なる新たな物語は、一応形にはなっていた。
ただ、黒島が見るに耐えないレベルで最低過ぎて、見るのが辛かった。
管理人の殺害にも関わっていることが読み取れる描写から半日後くらいに「殺人鬼だった頃から変わった」と言って、ヒロインモードになるのは気持ち悪過ぎた。
序盤に管理人が酔っ払ってる様子が沢山描かれていたので、その末の事故で1人で死んだことにして欲しかった。
そうすれば、元殺人鬼の黒島がヒロインを気取るのも、まだ気持ちよく見れた。
好きだった所としては、ドラマでのキャラの個性を活かしたギャグシーン。
バタフライでシカゴを目指すのが一番笑えた。
他のシーンも、このキャラこんな感じだったなー、という懐かしさに浸れて良かった。
ラストのおまけシーンはファンサービス全開で良かったし、この映画全編で一番ハラハラした。
