なんだかんだ初めてのコーエン兄弟の作品。最後はモヤモヤというより遣る瀬無さとちょした不安が残る。でもそれが現実なのだと何となく突きつけられる。
内容は麻薬とお金によって気づけば色んな人の生活もしくは人生が狂わされていく。シガーだけは何となくそれを感じない。お金を追っているのに人を追っているように感じる。そのわからなさが余計に怖さを増すのかもしれない。
一方で保安官役ではわたしの好きなトミーリー・ジョーンズが出演している。彼なりの葛藤や立場、生まれ育った環境の重み、そういったものを語らずに感じさせる。やはりこの人凄いと思った。
"人間てのはな 奪われたものを 取り戻そうとして 更に失う"
劇中で印象的だった台詞。