グラスゴー映画祭にて。
反LGBTQによってLGBTQ 映画の上映を妨害されたという実際の出来事からインスパイアされた話らしい。
ルーマニアで警備員として働くクリスティ、恋人がはるばる訪ねてきたにもかかわらず仕事に駆り出される。そこは反LGBTQが上映を妨害している映画館だった、という。
クリスティの元恋人が居合わせたことにより、面倒な事態になってしまう。ゲイであるクリスティの存在を隠そうとする上司や劇場にいる客やその他同僚の姿を見て自分はいったいなんなのか、自分の傾向は悪いことなのか苦悩する。
ゲイであることに希望はないのか、今のルーマニアがどうなっているのか気になるところ(後から知ったが現状はそのままっぽい)
しかし、この映画にもあるように、観客がいるということは少なくともそのことを知ろうとしている人、求めている人がいるということ。
短い尺にギュッとアイデンティティや偏見や差別の問題が詰まった作品だった。