このレビューはネタバレを含みます
マッツの復讐物と思っていたので、最後がとても温かい気持ちになった。
みんな傷付いているけど、でこぼこのみんなで生きていってほしい。
それはそうとシリウスは作中でもずっといい奴だったのに酷い目にあってるのはちょっと可哀想だったな。
彼の今後に幸あれ。
あとギャングもちょっと可哀想だなって思うけどギャングだからな…。
この作品は起こった出来事に対して原因を探っていくのは無意味で、理不尽な出来事には辛くても向き合って対処していくしかない(そしてそれは一生続くかもしれない)ということがテーマだし作中でオットーのセリフでもあったわけだけど、それを踏まえて最後の「なんの恨みが…」って言うセリフがまさに原因を探すことの無意味さを象徴していてめちゃくちゃ脚本上手だな!!って思った。
あの結末もまた、さまざまな偶然と思惑が重なった上で起こった出来事なので。
いやでもなんかごめんな…って気持ちにもなる。
ごめんな…なんかその、勘違いでお前の組織全滅させて…。
オットーとマークスやレナートとボダシュカのように傷を負ったものが似た境遇の他者を救うことでまた自身も癒しているという構図、とても好き。
あとマークスがアグリーセーター着てるのめちゃくちゃ良いので、あのメンバーで毎年クリスマスパーティ開いてどんどんヤバいアグリーセーターになっていってほしい。