Maoryu002

ライダーズ・オブ・ジャスティスのMaoryu002のレビュー・感想・評価

3.7

列車事故で妻を亡くした軍人マークス(マッツ・ミケルセン)は娘マチルデ(アンドレア・ヘイク・ゲーゼベウ)とともに心を病み途方に暮れる。そこに、同じ列車に乗っていた数学者オットー(ニコライ・リー・カース)がやって来て、事故ではなく仕組まれたものだと聞かされ、マークスは犯人への復讐に燃えるのだった。

アナス・トマス・イェンセン監督、マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・カースということで、「ブレイカウェイ」を思い出させる、デンマーク色に彩られたブラックコメディアクション。

構成も「ブレイカウェイ」にとてもよく似ていた。
一見、リベンジアクションのようで、妖精のような不思議な仲間たちの助けによって、悲しみを乗り越える父娘を描いた作品だ。
もちろん、銃の組み立てや偽のセラピーなんかで笑える場面もたくさんある。

悲しみを暴力で吐き出して、真顔でクスリと笑わせるマッツの演技はさすがだし、ニコライ・リー・カースの温かい演技も、巨漢ウルフ役のニコラス・ブロも印象的だった。

かなり過激なバイオレンスアクションがありつつも、ラスト10分ははまさにファンタジーの世界だ。
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