片腕マシンボーイ

西成ゴローの四億円の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

西成ゴローの四億円(2021年製作の映画)
3.7
劇場で観たかったものの、なんやかんやスルーしちゃっていたやつがU-NEXTきていたからば……観たよ!なんで観たかったかって?もちろん津田寛治でているからなんやが、それ以上にカオスな怪作やったね!

西成の日雇い労働者ゴロー、人殺しで逮捕歴のあるゴローだが記憶喪失のため本人はよう覚えてない、そんなゴローの記憶が蘇った時……あかん!ワシ持ち金0やけどとにかく4億円稼ぐんや!って話

うん、これは良かった!まぁよくある冴えないおっさんが実はヤバいヤツやった!系のんなんやが、ゴローさんの一見冴えないヤツっぷりはなかなかどうして大した冴えなさっぷりでしてね、作業着にドカジャン着込んだ住所不定な労働者っぷりが相当様になってます
そのくせ労働者仲間が半グレ借金取りに絡まれていりゃあ颯爽と現れて助けるゴローさん、時にはチンピラ相手に大立ち回りで3人を瞬殺してしまうからビックリよ!
何故そんなことができるかって?ゴローさん曰く、よお知らんけど身体が勝手に動いたんや

まぁ、そんなことしているもんやからチンピラの恨みを買い襲撃を受けて頭に大怪我したゴローさん、おかげで?過去の一家惨殺事件やら某陰謀のこと、大切な家族のことまでなんやら思い出してきたぞ!
ところが再会した嫁曰く、娘が難病で心臓移植せんと長くは保たない、でも殺人犯の娘ってことで募金を募るも集まらず、移植費4億円と月々の病院代50万!元大学教授の嫁やが殺人犯の嫁って事で当然クビやし、今はSM風俗店のM嬢として娘を救うため必死に稼いでいるんよ…
くぅ…ワシのせいで嫁と娘が大変なことに!ゴローさんは記憶と共に蘇ってきたスキルを駆使し、4億円稼ぐために頑張るんよ!

そうね、お金が重要なポイントな作品なだけに、事あるごとにゴローさんの収支報告がされたり、新キャラ登場するたびに貯蓄額やら借金額とかも出てくるんも楽しかったね、いや〜マシンボーイ登場キャラやなくて良かったぞぉ、貯蓄額なんて恥ずかしいてよう見せられへん
あとゴローさんの元嫁が山崎真実なんはね!くぅ…ボウケンジャーの敵の忍者〝風のシズカ〟が大好きやったマシンボーイ的には万々歳なんやが!ただハードM嬢ってことで、くぅ…風のシズカのAFオプションとか、羨ましいやら悔しいやら!ぺろぺろぺろぺろ完全にマシンボーイの理性は吹き飛んだよね!どちらかといえばハードS嬢に変身した風のシズカのが観たかったけど!キュンキュン(ペニバンが勇ましい風のシズカとか見れたらスコア0.2くらいはあがったろうなぁ!)

お目当ての津田寛治はゴローさんの過去を知る重要な役柄ながら大した活躍は無し、でもなんか某仮面ライダー映画でショッカー役ででていた時の雰囲気に近かったね、コードネームしかり、続編では怪人に変身して大暴れしたりしないかなぁ?
あとゴローさんの労働者仲間で仁科貴さんも出ていてマシンボーイはホッコリ

とにかく西成が舞台いうのもあるし、現代劇ながら昭和のレトロな空気流れる活劇で、石原貴洋監督作品とも近しい、カオスなバイオレンスながら安心感ある作品でしたね、連作の前半って事で良いところで終わってしまったからば後編への期待は鰻登りですよ!なにぃ?後編は石橋蓮司が出演やとぉ!ハラハラ