のっち

消しかすの花ののっちのレビュー・感想・評価

消しかすの花(2020年製作の映画)
5.0
子どもたちの目線の交わり、消しカスの行方、花

消しカスを先生に投げつけて遊ぶような小学四年生の男の子。男の子は斜め前の女の子に釘付けになる一方で、男の子は前の女の子からの視線に気付かない。

決して多くを語らないのに、目線やフォーカスだけで何を伝えたいかがよくわかる。男の子の瞳孔の開き方、女の子の見守るような目線、無邪気に笑う憧れの女の子。

消しカスが発端にいじめが起こり、それを作る場面が意味を持っていて、さらにそのケシカスが別の意味を持つ。

短い短編がさらにあっという間に感じるようなとても良い映画。
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