「悪を知って外道に落ちるか、悪を知って外道を憎むか！」
良すぎない…？？？
時代劇専門チャンネルで放送された第1弾のテレビスペシャルがとっても良かったので期待値高めの状態で観たけど、期待を裏切らないどころか遥か上回った。
タイトルの通り血飛沫が上がりまくる激しい殺陣が見どころ。テレビじゃ血は映さないから。この泥臭さと血生臭さは映画でしか表せないよなぁ。
めちゃくちゃ強い平蔵が何度も危ない目に遭い、嫌な予感が全部的中するハラハラ展開に冷や汗が出た。
単なる勧善懲悪とは言いきれない、ちょっと複雑な気持ちになるストーリーだったな。
元は悪童であった長谷川平蔵が火付盗賊改方に就任したことで、悪人たちを刺激し多くの敵を作ることとなった。今回は昔の平蔵を知る悪党にとことん苦しめられる。
絶対死ぬわけはないのですが、マジで殺されるんちゃう…？とずっと心配でたまらなかったですよ。
敵の親玉の北村有起哉の演技上手すぎだろ。怖いし憎らしいし狂ってた。
柄本明、火野正平ら、おじい役者たちも最高だね。顔を見ると安心するね。
市川染五郎はため息出るような美青年だし、おまさ役の中村ゆりも健気で儚げでよかった。
鬼の平蔵、鬼平と呼ばれるが悪を知る彼の取り締まりは実に温情深い。理想の上司ですよ。私が同心だったら憧れてるよ。
第3弾も楽しみだなー！
