監督・脚本・・主演・・・全部こなしちゃっているんですね、のん
オープニング・・・そっかぁ、人(学生)の“居ない”キャンパス、これほどの“非日常”はないわけで、監督(のん)の眼の付け所に惹かれます
※映像を業(なりわい)とする者にとっての“コロナ”は、ひとつのヒントを与えてくれる“きっかけ”なのかもしれません
・・・と同時に“のん”つながりで思ったのです
自分たちの失われた時間・・・これってコロナに限らず、“戦争”もまた同じではないのかと (もちろん境遇こそ違いますが)
そう、自分には彼女の“名演”「この世界の片隅に」(2016年) が、ふと頭をよぎったのでした
時折、劇中に登場するリボンが所在無げに宙を漂います
何処で?何を? “結ぶ”目的を探すかのような映像からは、のんが演じる主人公いつかの心の内がうかがえました
誰も悪くない、誰の責任でもない、そんなことわかっている、わかっているのだけど・・・やり場のない虚無感、焦燥感 ぶつける先のない怒りがこちらの胸にも刺さります
『ゴミじゃないっ』・・・タイトルにもあるリボンは、reborn(再生・復活)の意味も込められていたのですね
“救い”に、観ているこちらも“救われ”ました
【追伸】
“コロナ禍”という単語が改めて身に染みました
・・・この降って湧いた感
卒業制作展が中止、内定の取り消し・・・まさに、“わざわい”です