「蒼のカーテンコール」第3幕。
灯里達の様な優れた感性も、
アリス達の様な天賦の才も、
持たない、きっと読者に一番近い
存在である藍華の物語は
ラストを飾るにふさわしいものだった。
姫屋の持つ伝統の重みや
藍華と晃の持つ熱さと二人の絆、
精神的な藍華の成長を描いており、
とても感動した。
原作ですら見ることのできなかった
昇格試験の様子を原作終了から
10年以上経った今、
知ることができるとは思わなかった。
試験の内容も、そこに至る道筋も
実に藍華と晃らしいエピソードで
とても良かった。
願わくば、またいつの日か
ネオ・ヴェネチアで彼女達に
会いたく思う。