ニャキヤマ

JOINTのニャキヤマのレビュー・感想・評価

JOINT(2020年製作の映画)
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舞台挨拶付きで鑑賞だったので、色々疑問点が腑に落ちてラッキーでした。

最初30分ぐらいは演技というか出演者のセリフのトーンが合ってなさすぎて「ちょっとな、、」と不安でしたが、進むにつれて撮影と編集が初監督作(帰国子女、東大卒、20代!)とは思えないクオリティーで最後まで飽きなく見れました。

誰も見たことない俳優ばっかりだったのですが、監督によると周りの関係者(プロ・素人・スタッフ兼含め)がずっとチームでやっていたとのことで新鮮でした。
特に事件のきっかけとなるユウキ役の人の「こんな人確かに地元の先輩にいた!」という半笑いチンピラ感、「本物かな?」と思わせてくれる在日半グレ集団は説得力抜群で怖かったです。

気になった点で言うと、「ヤクザ・半グレ・詐欺・移民」と全部盛りで描くので、個々のディティールが弱いのと、モノローグ・説明字幕が入って「あ、これはフィクションなんだな」って感じさせられるので、監督が狙っているリアル感とはアンマッチなのでは?と感じて勿体ないなと思いました。

とは言え初監督作なので、このまま順調に(願わくば)Netflix等にお金を出してもらって、このチーム感で自由にやって欲しいと感じました。
映画会社の中でしがらみを味わうと良さが消えちゃいそうで心配です。
※エモい感じもあったので、僕の大嫌いな藤井○人みたいな作品になってしまいそう、、、。
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