健一

エンドロールのつづきの健一のレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.6
本作のレビュー書く際のNGワードは、
【インド版「ニュー・シネマ・パラダイス」】です!
😅😅😅😅😅😅😅😅😅😅


そりゃ、無理な話ですよね。😰

ちっちゃな男の子が映画に魅了された話なんですから。
誰もが思い浮かべるでしょ!

「RRR」が日本の映画館でロングランヒットの大旋風を巻き起こしている今!
『よし!今だ!』と言わんばかりに とっても優しいインド映画がやって来ました。😊
『インド映画は苦手』という方でも さすがに本作は気になるのでは?
苦手な人でも大丈夫な作品だと思います。

近所の駅で父と共にチャイ(お茶)を売って生計を立てている少年。
ある日 家族と出かけた映画館で観た『映画』に魅了されてしまう・・・
少年は映写技師のおじさんと仲良くなり母親が作ってくれた お弁当 と交換に映写室からタダ(無料)で映画を見せてもらう日々が始まる・・・

感動作というよりオマージュ作。
湧き上がるような感動がある訳では無いが本作の監督の『映画愛』が びんびん に伝わってくる良作。

トルナトーレ監督の🇮🇹映画の『あの作品』😅はテレビ📺やビデオの普及により『映画』が『最大の娯楽』では無くなっていく様を描いていて消えゆく映画館を哀愁たっぷりに描いた感動作だったが、本作は恐らく12〜3年前のインドの田舎町が舞台で映画上映が『フィルム』から『デジタル』に移行していく様を描いている。
映写機の独特なあの音、フィルム映像の暖かさ、編集されコマ切れ状態で捨てられるフィルム。
技術の発展により失われるものの悲しさを少年たちを通して描いていて喪失感に涙する。
当時、日本でもフィルムからデジタルに移行する予算がない為 閉館していった小さな映画館がたくさんあった(1000万円くらい掛かるらしい)。

使われなくなり大量に廃棄されるフィルムは溶かされ『あるモノ』に再利用され生まれ変わる。
その色どりある『あるモノ』を華麗に映し出しながらフィルム時代の偉人達を称えるラストに映画ファンは感動せずにはいられない。😭

少年の母親が作る料理のシーンが何度も出て来て、これがまた 超美味しそう。😍
この母親が作った『お弁当』が少年の夢を大きく膨らませるキッカケとなっていて 観ていてとてもお腹が空いてくる。😅

少年たちがガラクタを駆使して『どうしたら自分たちだけで映画が観れるか?』を模索し悪戦苦闘する姿がなんとも可愛らしい。
そこから湧き上がる少年の『未来の夢』が現実になるように羽ばたいていく演出は大きな感動を呼び 私も大号泣!😭
「エンドロールのつづき』。
なるほど!良い邦題を付けたものだ。

3月に公開されるスピルバーグ監督の「フェイブルマンズ」を観る前にどうしても この作品が見たかった。
私のように昔『映画小僧』だった人はとても 沁みる 作品。
映画愛に満ちた素敵な作品でした。😍



2023年 1月20日 公開初日 8:25〜
新宿ピカデリーscreen 6
💺232席
客入り 80〜90人はいたと思う。😃

エンドロールが終わるまで席を立たないで!😞

エンドロールが流れ出すと半分くらいのお客さんが立ち上がり劇場から出て行った。
もっと製作者たちに敬意を払ってほしい。

エンドロールが終わり劇場が明るくなる『あの瞬間』があるから映画館鑑賞は素晴らしいのに。😞
『エンドロールのつづき』がちゃんと
あるんだよ!
健一

健一