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テーラー 人生の仕立て屋のtackyのレビュー・感想・評価

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)
3.5
自営業は大変である。

それが自分一代で始めたならまだ良いが、二代目ともなると、時代が違うのに初代と比較されるは、現状維持でも大変なのに、何かしら伸び代を期待される。

どう見ても生真面目で要領の悪そうな主人公。
店で待つだけでは駄目と、外に売りに出るあたりから、段々とその技術の確かさから、テーラーからウエディングドレスに変えて、技量を発揮していく様は、とても応援したくなる展開だった。

荷台も、最初は人力で引っ張り→自転車→バイク→車と、どんどん大きな商売にしていく所も、本人のやる気の表れと共に見事に表現されていた。

ただし、恋愛を絡める必要があったのだろうか?むしろ仕事一本の展開なら4点はあげられたのに‥恋愛のパート丸々要らないと思う。
綺麗好きな彼が、グチャグチャにされた店を片付けるシーンなんて悲し過ぎる。

最後に車を走らせるラスト、私は彼なりのハッピーエンドだと思い、少し胸を撫で下ろした。
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