トム•ハンクス、ユアン•マクレガー共演のサスペンス•ミステリー。
ヴァチカンの圧力によって消滅した秘密結社が、コンクラーベ最有力の枢機卿を誘拐し、捜査の協力をラングドン教授（トム•ハンクス）に要請するが…。
話題の『教皇選挙』を鑑賞したので、冒頭の指輪を破壊するシーンや、枢機卿たちがシスティナ礼拝堂にこもったり、忠実に再現されているんだなと思いながら楽しめた。
教皇選挙は純粋なコンクラーベを描いた作品であるが、こちらは宗教VS科学が描かれていて、ラングドン教授の知識がとても活躍するし、何と言っても舞台であるシスティナ礼拝堂やサン•ピエトロ大聖堂がとにかく美しく、ローマの建築物や天井画、彫刻などが画面に映るだけでもため息ものだ。
ラングドン教授が事件解明のために走って移動するたびに臨場感が伝わってくるし、次はどんな画面が飛び込んで来るのだろうと、その度に登場する様々な場所や絵がとても魅力的でもあるのだ。
美しい背景だけではなく、何度も命を狙われるラングドン教授の危機に直面する場面も迫力があるし、宗教という不穏な空気感とともに描かれる描写も楽しめたし、とても面白い作品だった。
